
Yahoo!JAPANのUI変遷と歴史
現在では日本人のネットユーザーならほとんどの人が知っているYahoo!JAPANですが、20年以上の歴史をさかのぼってみていくと非常に面白いものがあります。
「過去を観察して今後のwebを見据える」
今回はいままでのYahoo!JAPANのトップぺージを約5年刻みでご紹介していきます。
web黎明期1996年のyahoo!JAPAN

Yahoo!JAPANが日本で公開された当時(1996年)は今のYahooにくらべるとだいぶシンプルでした。
私自信当時はインターネットの仕組みすらあまり理解できていなくて、始めてパソコンで見たときは「ふ~ん、こんなのがあるんだ」というあっさりした感情しか抱きませんでした・・・笑。
今ではインターネットがなければ生活もままならないほどの世の中となり、この存在の偉大さがわかります。
Yahoo会員の機能はなく、テキスト検索エリアとニュース検索カテゴリーがならんでいるUIとなっています。
ほぼテキストのみ!2001年のYahoo!JAPAN

「Yahoo!ショッピング」のコンテンツが大きく中央に配置されています。また、Yahoo!オークションがこのころから既に登場しています。
コンテンツも増えてにぎやかになってきましたが、バナーや写真など画像が圧倒的にまだ少ないUIです。
レイアウトが3カラムのようになってきましたが、全体的にテキストなので、パッと見ではごちゃっとした印象をうけます。
2カラムレイアウト2006年のYahoo!JAPAN

10年ちょっと前のデザインは今のデザインにだいぶ近づいてきました。そして明確に2カラムのデザインとなっていますね。
そして右サイドには「トピックス」という今のニューストピックスの原型が存在しています。
写真やバナーもだいぶ増えてきて縦の長さも大きく伸びました。
この頃のYahoo!が私にとっても馴染み深く、一般的にも層感じるユーザーが多いのではないでしょうか?
その理由としてはトピックス(ニュース)の登場が1つの要因だと考えられます。
ヤフーに訪れるたびに新しいニュースが更新されているというUIが、ユーザーのリピートを習慣化させる要因になったのではと考えられます。
さらに、サイドエリアに「個人ツール」としてメール機能をはじめとするサービスも展開されています。このころから内容面で大きく飛躍しています。
3カラムの時代へ・・2011年のYahoo!JAPAN

このころはついに現在のレイアウトと同じ3カラムとなっています。
そしてフラットデザインが流行り出す前なので、立体的なデザイン調が目立ちます。
コンテンツボリュウム大幅に増え、中央にはトピックスが配置された「メディア」としての特徴を強く反映させたサイトに成長しました。
フラットデザインへ・・・2016年のYahoo!JAPAN

2016年ともなると、レイアウトは現在とほぼ一緒です。ですが全体的にフラットデザインとなり、あっさりした見た目になりつつも、写真の掲載パターンが増えてきました。
また、現在のYahoo!JAPANは中央のニュースエリアに動画も配信されるようになっていて、だいぶ、発信できる情報のバリエーションが増えています。
いかがでしょうか?
今回、過去から現在まで馴染み深いポータルサイトの変遷を辿っていきましたが、約20年かけて、web独自のレイアウトや構成が確立されていく様を感じていただけたら幸いです。
直接的な集客ノウハウではありませんが、Yahoo!JAPANも絶え間なく試行錯誤を繰り返してきた事実はこれからwebサイトを運用していく私たちにとって、1つの手本と言っていいと思います。